鶏は本当に有能な家畜だと思う。卵はもちろん、その身の至るところがいろいろな料理に使われる上にいずれもハズレがない。それに庶民のお財布にも優しい低価格。外国産の鶏肉なんか海を越える輸送費が乗っかってるのに国産より安くて逆に怖いくらいだ。
私は鶏肉に非常にお世話になっている。いつもは鶏もも肉のレシピばかり紹介しているが、今回は手羽元を使った超簡単な一品を作りたいと思う。前回の記事でホットサンドメーカーを使用したので、今回も使っていくつもりだ。
【材料】1人分
《手羽元のプレス焼き》
- 手羽元 5~6本
- 五香粉 適量
- サラダ油 少々
《茹でレタスのお刺身》
- レタスの葉 3枚
- オイスターソース 大さじ1
- ごま油 小さじ1/2
- 酢 小さじ1/2
- 白ごま ひとつまみ
- 茹で汁 小さじ1
【作り方】
- 手羽元に五香粉を掛ける
今回の料理は非常に簡単だ。パックのラッピングを剥いて手羽元の上から五香粉を掛ける。そしてひっくり返して反対側にも掛ける。え、五香粉を知らない?五香粉(ウーシャンフェン)は業務スーパーで見つけた中華用のシーズニングだ。ジャンルとしてはスーッとして痺れる感じの味になる。人を選ぶと思うが私はハマってしまってもう1本ストックがある。 - ホットサンドメーカーに手羽元を詰める
味付けが終わったらホットサンドメーカーにサラダ油を塗って手羽元を敷き詰めていく。上下を交互にすることでうまい具合にぴっちりと詰まっていく。そうしたらしっかり蓋を閉めて中火で片面4分くらいの間隔で焼こう。ひっくり返す時に油や肉汁が垂れるかもしれないので注意しよう。 - レタスの葉を切ってお湯を用意する
手羽元を焼いている間に付け合せを作っていく。レタスの葉を用意手葉の中心に反って縦に切ろう。同時にケトルなどでお湯を沸かしておくとスムーズだ。 - レタスを湯にくぐらせる&タレ作り
お湯が湧いたらボウルに入れたレタスにまんべんなくお湯を掛けていく。そして1分ほど放置し、2枚目の写真のようにほんのり透明になってきたらお湯から出してきっちり湯切りをする。そのあとは次にレタス用のタレを作っていく。と言っても上記の調味料を全て小皿に入れて混ぜるだけだ。
- お皿に盛って完成
両面焼いた手羽元と水気を切ったレタスをお皿に盛って完成だ。レタスは1枚ずつ、タレをちょんちょんと浸けていただこう。
・実食
早速手羽元から手にとってかぶりつく。手羽元を食べる時の表現はかぶりつく以外にありえない。ブリンと肉が骨から外れる。ちょうど鶏ももよりは歯ごたえがあり、鶏むね肉よりはジューシーな位置づけの食感だ。五香粉の付いた部分は特に香辛料らしいツンとした味が食欲を刺激する。そして思いつきで作った茹でレタスのお刺身。その名の通り、お刺身のように葉をタレに浸けて口へ運ぶ。
めちゃめちゃ美味いやんけ…
いや、ちょっと待ってほしい。茹でたレタスとタレの相性が恐ろしいくらいに美味いのだ。というかオイスターソースがすごすぎる。このオイスターソースだって業務スーパーで買った安い方なのだがここまでか…。レタスのさっぱりさと仄かな甘さにオイスターソースの濃い塩っけと牡蠣オイル独特の風味が互いを強調している。
ぶっちゃけて言おう、完全に主役の手羽元を超えている。野菜が肉を超えた日だ。
・まとめ
味 :★★★★☆
手軽さ :★★★★★
見栄えの良さ:★★★★☆
今回は正直かなり手軽さを重視していて味は星4だろうなあと思って作っていた。しかし、予想外なまでに茹でレタスとオイスターソースダレの相性が良かった。夕食後にすぐもう一度茹でレタスを作っておかわりしてしまったほどだ。茹でレタスの方は星6~7はあげたいところである。野菜が高騰している現代だが、これは試すべきと断言する。また、葉を縦半分にして食べたが、いっそ千切りにしたものを湯通ししてタレに浸けて食べたら…ああ、まずいもう食べたくてウズウズしてきた。