突然だが私は今日に至るまで生春巻きを食べたことがない。生春巻きはベトナムのとてもメジャーな料理でライスペーパーで野菜や肉やエビなどをくるんでそのまま食べるもちもちとした食感がウリらしい。春巻きは大好きだが今まで食べたことがなかった。ところが業務スーパーでライスペーパーを見かけたのでコレを機にと思って買ってきたのだ。
・大事件
しかし帰宅後に気づいたことがある。
具 材 買 っ て ね え 。
・・・一応言い訳させてほしい。この時の買い出しでは元々生春巻きのことは全く考慮していなかった。ふとライスペーパーが目に入ってブログのネタになるかと思って買い物かごに入れたは良いものの、元々買おうと思っていた買い出しリストを見ながら買い物を続けていく内に具のことを忘れていたのだ。
仕方がないので家にある材料を調べつつ、ライスペーパーの形状的にクリスピーピザが作れそうだと思ったのでおっかなびっくり作ってみることにした。
【材料】1人分(2枚)
【作り方】
- ピザの具を炒める
まずはじめに具材となる玉ねぎは薄切りに、サラミブロックハムは1枚切ってからくし切りにしておく。再三の説明になってしまう読者もいるかも知れないが、サラミブロックハムというのは業務スーパーの冷凍コーナーに売っているバカでかいブロック状の超ハイコスパハムのことだ。 - ライスペーパーを水で戻す
次に生地となるライスペーパーを用意する。1枚だと生地としてはさすがに薄すぎるかと思ったので2枚ずつまとめて水にくぐらせた。フライパンに乗せて焼くまでの間は濡らしたキッチンペーパーの上に載せておくことで湿り気を保たせておいた。 - ライスペーパーの上にピザソースを塗る
炒めた具材を取り出したら濡らしておいたライスペーパー(2枚セット)をフライパンに乗せて上からピザソースを塗りたくる。ちなみに使用したピザソースも業務スーパーに売っていたもので以前から愛用していたものだ。 - 炒めた具とチーズを乗せる
ピザソースを塗ったら先程炒めた具の半分をキレイに散りばめ、さらに上からピザ用チーズを乗せる。そうしたらフライパンの端にほんの少しだけ水を入れて蓋をして中火で2分ほど焼く。水を入れたのはすぐにライスペーパーの水分が飛んでパリパリになってしまうのを防ぐのと短時間でもチーズが溶けるように蒸気で蒸すのが狙いだったためだ。 - お皿に盛り付けて完成
焼き上がったピザはやや柔らかさは残るものの、ヘラで底面を掬ってきれいにお皿に移動させることが出来るはずだ。同じ手順でもう1枚焼いておかわりや相方のお皿に盛ろう。
・実食
予想以上に見栄えは美味しそうになったのだが、いかんせんどのように食べるべきか決めあぐねてしまった。ぴざなのだから放射状に切ってみようと思ったが、生地が薄いのとカリッとしつつも妙に伸びるのでキレイには切れなかった。
しかし口に含んでみるととんでもない発見があった。それはピザの中央部分だけを味わっている錯覚になるということだ。ピザと言えば中央ほどチーズがトロットロで生地も柔らかくて美味しい。反面、耳側に行くにつれて生地は厚くパン要素が強くなってしまうのが個人的にはあまり好みでないのだが、このライスペーパーピザはいわゆるピザの一番美味しいところだけで形成されている代物だったのだ。
・まとめ
味 :★★★★★
手軽さ :★★★★☆
見栄えの良さ:★★★★★
まさかライスペーパーを買ったのにいきなり王道から外れた料理でライスペーパーを食べることになってしまったが、これはかなりの成功例だと思う。しかし調べてみたらすでにかなりの料理研究家の人がライスペーパーピザを作っていることが分かった。やはり世界は広い。個人的には「生春巻き作ったけどライスペーパー余っちゃったな、どうしよう…」で手を出すレシピには収まらないポテンシャルがあると思っている。ぜひ「ライスペーパーピザ食べたいから買うわ!」という意気込みで始めてみてほしい。いやほんと、移動販売車とかで売っても行けるんじゃないか…?