メンチカツの発祥は一般的には明治30年頃、浅草の洋食店「煉瓦亭」で「ミンスミートカツレツ」として販売されたのが起源とされている。1枚肉のカツレツから細かく刻んだ(ミンチ)状態のをカツにするからミンチカツと言われ、時が進むにつれて訛りなどが入りメンチカツになった説が有力だそうだ。てっきり私はハンバーグのあまりをどうするか悩んだどこぞの定食屋のシェフが揚げてみたのが始まりだと思っていた。
・めんどくさい料理
これは揚げ物全般に言えることだが非常に手間のかかる料理だ。まず、大量の油を必要とする上に油ハネの問題もあるし、揚げ物自体も衣を用意するためにいくつもの皿を使って洗い物も増える…その上メンチカツとなるとそもそも肉だねを作るために色々と材料を切ってこねる過程もある。正直言って一人暮らしだと1から作るのは腰が重い。今回はそんなハードルを少しでも下げられるように業務スーパーで買った冷凍鶏肉団子を使おうと思う。
【材料】1~2人分
- 冷凍鶏肉団子(本品) 10個
- 塩コショウ 少々
- 小麦粉 大さじ1
- 卵 1個
- パン粉 約30g
- サラダ油 500ml
【作り方】
- 鶏肉団子を解凍する
冷凍鶏肉団子をお椀に移し、規定時間通り解凍する。解凍後はそのままお椀に塩コショウ、小麦粉をまぶして菜箸などで混ぜることで肉団子全体に下味と小麦粉を付ける。これで肉だねを作る過程を丸ごとスキップできたわけだ。 - 卵、パン粉をまぶす
次に小皿2つ用意し、溶き卵とパン粉を用意する。さらに洗い物を減らしたい人はパン粉はビニール袋に入れてまぶす方法もアリだぞ。 - 揚げる
鍋にサラダ油を注いで中火で熱し、菜箸を突っ込んだ時に箸先に泡が出るくらいのタイミングで揚げていく。始めの1分は触らずにおくことでしっかりと衣がくっつく。その後きつね色になるまで約2~3分揚げ続けてから取り出し、一度キッチンペーパーの上に乗せて油を切ってから盛り付けて完成だ。
・実食
まず見た目だがしっかり衣がついていてコロコロと丸いメンチカツが積み上がっているのはテンションが上がる。最初の1つはそのまま食べてみたが、やはり鶏ミンチだけあってさすがに薄味だ。そこでマヨネーズとソースを掛けて食べてみたが、そうするともう市販のメンチカツと遜色ないと感じるほど美味さが向上した。そしてミニサイズなので「メンチカツを一口で食べる」なんて貴重な大剣もすることが出来た(笑)
・まとめ
味 :★★★★☆
手軽さ :★★★☆☆
見栄えの良さ:★★★★★
ソースとマヨネーズのおかげもあって最終的な味の評価は市販品に十分引けを取らない域まで達したと思う。手軽さに関してはやはり揚げるための油の用意などは避けられなかったため星3つにせざるを得ないと思った。ただし、見栄えに関しては可愛いしサイズ感的にもお弁当箱に丸ごとすっぽり収まるので、子供がいる人などは喜ばれるのではないだろうか。