白菜のミルフィーユ鍋はもはや完全に市民権を得たと言っても過言ではない。その見栄えの良さに加え、一般的な鍋料理と違って使う材料が極端に少なくていい。それでいて白菜と肉の生み出す旨味と甘味が一級品の美味さがある。だが待ってほしい。なぜか白菜とミルフィーユする相方は豚バラ肉だと漠然と思い込んでいないだろうか?料理は自由だ。そこで、今回は豚バラ肉ではなく豚ひき肉を使ってミルフィーユ鍋を作ってみようと思う。
【材料】1~2人分
- 白菜の葉 4~5枚
- 豚ひき肉 160g
- 塩 少々
- 砂糖 少々
- 粗挽き胡椒 少々
- サラダ油 少々
- ピザ用チーズ 好きなだけ
- 乾燥バジル お好み
- ホットチリソース お好み
【作り方】
- 白菜の葉と肉を重ねる
まず白菜の葉を用意する。白菜の葉の上に豚ひき肉を満遍なく乗せる。そして塩と砂糖をひとつまみずつ振りかける。そして別の白菜の葉を重ねる。これを繰り返してミルフィーユ状にしていこう。 - 切って鍋に詰める
重ね終えたら包丁で白菜を2~3cm幅間隔で切る。そして鍋にはサラダ油を薄く塗ってから白菜のミルフィーユを縦にして詰めていく。今回は雪平鍋を使ったが思った以上に多かったので、残りは深底の皿に入れてそっちはレンチン調理で進めることにする。 - チーズを掛けて火にかける(&レンチンする)
ミルフィーユを詰め終わったら粗挽き胡椒を上から掛ける。そしてピザ用チーズを満遍なく上に乗せる。鍋の方は100ml程度の水を入れてから弱火にかける。この時、蒸すことができるようにアルミホイルか専用の蓋を被せる。深皿に入れた方はラップをふんわりと被せて700W8分でレンチンしよう。 - 盛り付けて完成
鍋の方は場合によっては肉の赤身が残りやすいので、ミルフィーユを上下ひっくり返してさらに煮込む必要がある。レンチン調理の方は問題なく熱が通っているはずだ。取り出したあとはお好みで乾燥バジルや好きな調味料を掛けて完成だ。私は白菜の色にコントラストを与えるために赤のホットチリソースを掛けてみたぞ!
・実食
一枚肉のバラ肉と違いひき肉を使っているのでボロボロと崩れ落ちてしまうかと思われたが、熱が通る過程で肉同士がくっついてくれたので問題なくミルフィーユとして食べることができた。レンチンの方は完全に無水調理だが白菜からでた水分は若干のスープができるほどだった。全体が柔らかく、それでいてひき肉のジューシーさがたまらない。チーズやバジルとの相性もぴったりだった。
鍋の方は下部とちがい直接火に当たることがなく蒸すだけに留まったからか、上部はまだ若干シャキッとした食感が残っていたので一口で柔らかさとシャキっと感の2つを楽しむことができた。こちらに掛けたホットチリソースも意外なほど調和していた。おそらく元々の味付けは塩と砂糖とシンプルだったのが成功の要因だろう。
・まとめ
味 :★★★★★
手軽さ :★★★☆☆
見栄えの良さ:★★★★★
白菜と肉を交互に重ねる手間や洗い物の量的に手軽かと言われるとそうでもないが、それでも一般的な鍋料理よりは包丁を使う機会は極端に少ない。そして豚バラ肉と違い、豚ひき肉ゆえの脂の多さがこのミルフィーユ鍋には大きなメリットに変わったと言える。食感としてもニギュニギュとしていて食べごたえがある。白菜から出た水分によるスープも極上の旨味の塊だ。最後の一口、最後の一滴まで美味しいこの料理。ぜひ一度試してみてもらいたい。