皆さんはニンニクの芽を知っているだろうか?ニンニクと言えば誰しもあの球根部分を想像するだろうし、確かにメインの知名度はそっちに軍配が上がるだろう。しかし、その球根から伸びている芽もじつはかなりのポテンシャルを誇る食材なのだ。
ところでこのニンニクの芽というのは実は新芽のことではなく、花が咲く時の栄養を送る段階の茎(花茎)のことなのだ。これを花が咲く前に切ることで栄養の流通をストップさせて球根に栄養を溜め込むのだ。ようはそのときにカットされた茎もせっかくだから食べようという無駄のない食材だ。まさにSDGsである。そんなニンニクの芽を使ったかんたんな炒め物のレシピを紹介させてもらおう。
【材料】1人分
- ひき肉 80g
- ニンニクの芽 4本
- ごま油 小さじ2
- 塩 少々
- 砂糖 小さじ1
- 調理酒 大さじ1
- おろしニンニクチューブ 約2cm
- 鷹の爪 ひとつまみ
- サラダ油 小さじ2
- 卵 2個
- 塩 ひとつまみ
- 一味唐辛子 お好み
【作り方】
- ニンニクの芽の下準備
フライパンでお湯を沸かし、沸騰したら塩(分量外)といっしょにニンニクの芽を入れて約2分茹でる。茹で終わったら流水にさらして粗熱を取ってから2cm幅で切る。下茹でしないで炒めると食感が強く残るがしっかりと火を通さないと繊維質っぽさが残るのでそこら辺は好みに合わせてOK。 - 具材を炒める
フライパンにごま油を引いて中火にかける。下茹でしたニンニクの芽、ひき肉を入れる、炒めてひき肉がバラけた辺りで塩、砂糖、調理酒、おろしニンニク、鷹の爪を加えてさらに炒める。ニンニクの芽に若干焼き目が付いたらお皿に盛る。 - 巻き卵を作って乗せる
フライパンを一度洗い、サラダ油を加えて中火で熱する。その間に塩を加えた溶き卵を作っておく。十分に油を熱したらフライパン全体に広げてから一気に溶き卵を投入する。卵を広げ終わったら火は止めてあとは予熱で調理を続けよう。広がった卵の縁が固まったらヘラでクルンと巻いて、先に盛っておいた炒め物の上に乗せる。最後にお好みで一味唐辛子をまぶしたら完成だ。
・実食
まずはニンニクの芽とひき肉の部分だけで食べてみる。ニンニクの芽が下茹でしてあるので柔らかく噛み切ることができるうえにほのかなニンニクの香りとひき肉のジューシーさがたまらない。卵巻きと合わせて食べると今度はニンニクの芽の食感と卵の食感の違いが食べていて楽しくなる。時折感じる鷹の爪や一味唐辛子のピリ辛さがいつまでも食欲を衰えさせない。夢中でご飯をかっこんでしまう魅力的なおかずだったぞ。
味 :★★★★★
手軽さ :★★★★☆
見栄えの良さ:★★★☆☆
今回も味は文句のつけようがなかった。なんならお弁当のオカズの枠にこいつを充てたいくらいだ。下茹での手間があるが、ニンニクの芽を買ってきた際に一度に全部下茹でしておけば残りはジップロックやラップで包んで保管しておけばいいのでそこまで面倒でもない。ニンニクの芽を置いているスーパーは多いし価格も安いので、見かけたらぜひ一度買って挑戦してみてほしい。私もまだニンニクの芽が余っているので別の料理に使うつもりだ(笑)