キュウリと言えば「世界一栄養がない野菜」という逸話が有名だ。しかし実はこれは誤情報らしい。KAGOMEが掲載するVAGE DAYというHPには
「きゅうりは栄養がない」といわれる理由のひとつが、ある世界記録。きゅうりは『Least calorific fruit』としてギネス世界記録に登録されています。日本語に直訳すると、「最も熱量が低い(ローカロリーな)果実」。これがいつの間にか「世界でいちばん栄養が少ない野菜」と誤解され、広まったようです。
きゅうりは可食部100gあたり14キロカロリーと、確かにカロリーは低いのですが、低カロリーだからといって栄養素が少ないとは限りません。また、『fruit』とある通り、果実(植物学上、果菜は果実に含まれる)として比較したもので、野菜の記録ではないのです。こういった分類や直訳のとらえ方が、誤った解釈につながっているのでしょう。(出典:VAGE DAY KAGOME)
と記されているのだ。(そもそも野菜ランキングですら無かったというのは驚きだ。)
とは言えキュウリはカロリーの低さと瑞々しさから重宝される食材であるのは確かだ。今回はそんなキュウリの代表料理である浅漬けに新風を巻き起こす?レシピをDELISH KITCHEN公式から出ていたので参考にしつつ作ってみようと思う。(ただし、参考元のレシピと違ってアボカドは使わないので注意)
【材料】1人分
- キュウリ 1本
- 塩 少々
- 韓国のり 3枚
- 白ごま 適量
《塩レモンだれ》
- 塩 少々
- 鶏ガラスープの素 小さじ1/2
- ごま油 小さじ1/2
- レモン汁 小さじ1/2
- 粗挽き胡椒 少々
- 水 大さじ1/2
【作り方】
- キュウリを乱切りして水気を切る
まずキュウリを軽く水洗いし、ピーラーで縦に4箇所ほど皮を剥く。次にキュウリの両端を包丁で切り落とす。その後、乱切りにしたら深皿に入れて塩をまぶして軽くもんで10分ほど放置して水気を切る。 - 塩レモンだれと和える
水気を切ったキュウリの入った深皿に、上記の塩レモンだれ用の調味料を加えて混ぜる。最後に上からちぎった韓国のりとすりゴマを振りかけたら完成だ。
・実食
見た目はなかなかいい。韓国のりのお陰か一気に韓国料理っぽさが増したように感じた。ワクワクしながらタレをしっかり絡ませてのりと一緒にキュウリを食べてみる。しかしその感想は「レモン過ぎる」だった。酢だとキュウリの瑞々しさとに添える感じの酸味だったが、レモン汁を使うと一変してキュウリはレモンを伝えるための棒になった感じだ。また、ごま油と鶏ガラスープの素の鉄板な美味さを保証する組み合わせもレモン汁が加わるとややワンマンショーになりがちだなと思った。美味しいことは美味しいがあまりにも初めてな味付けに戸惑ってしまったというのが本音だ。だがお酒のツマミとしては中々に優秀な味だと思う。ビールで流し込めたら最高だろう。
・まとめ
味 :★★★☆☆
手軽さ :★★★★☆
見栄えの良さ:★★★★☆
今回の味付けはぶっちゃけ「私には刺さらなかった」だけで好きな人も絶対いるだろう。それに元のレシピと違ってアボカドを使っていないのでアボカドとキュウリを一緒に食べることで昇華される味付けなのかもしれない。何にせよ間違いなく私の舌の歴史に新たな1ページを刻んだ日となった。塩レモンは知っていたが浅漬けにも転用できるとは…アイデアの限界はないのだなあ。