ステーキは多くの人に愛される料理の一つだ。「肉を焼く」というある意味人類が初めて「調理」として確立した料理だと言えるだろう。しかし今回は肉ではなく野菜の王道「キャベツ」をステーキにしてしまおうと思う。肉のジューシーさではなく、キャベツを焼いた時に感じられる甘みにフォーカスを当てたステーキになるはずだ。
【材料】1人分
- キャベツ 半カットの1/3
- バター 10g
- オリーブオイル 大さじ1
- 醤油 大さじ2
- おろしニンニクチューブ 約2cm
- 粗挽き胡椒 少々
【作り方】
- キャベツをステーキみたいにカットする
まず半カットされているキャベツを用意し、根本付きで2cm幅で縦にカットする。そして根本を数mmほどカットしておく。 - キャベツを焼く
フライパンにバターを入れて中火で熱し、そこにキャベツを入れて両面に焦げ目がつくまで焼く。カットの都合でフライパンに触れない部分が出るかもしれないので傾けたり押し付けたりしてしっかり焼きつつバターを吸わせよう。 片面を焼いたくらいでバターを吸いきってしまったようなので、追いオイルとしてオリーブオイルを追加する。(追いバターは流石にカロリーが怖かったので) - ステーキソースを作って盛り付ける
キャベツが両面焼けたらそのままステーキソースを作る。中火から弱火に変えて醤油とおろしニンニクを加えて両面になじませる。最後にお皿に盛り付けて上から粗挽き胡椒を振りかけたら完成だ。
・実食
焼いているうちにだんだんと外側の葉が剥がれ気味になってしまったが根本付きなのでわりとキレイに盛り付けることが出来た。食べやすくするために盛り付け後に根本をカットしたがまるでTボーンステーキのような出で立ちだ。
肝心の味付けだが、やはり火を通したキャベツの甘味が全面に出ている。ガーリック醤油(+バター)のパンチとコクのある味に負けず劣らず主張できるキャベツの甘味に驚きを隠せないほどだった。個人的にはキャベツの中心部よりも外側の部分のほうがとにかく柔らかく、肉で言う脂身に近い贅沢感があった。中心のガツガツと齧れる食感、外側の甘み・柔らかさ全開具合も肉のステーキにかなり近いと思えたぞ。
・まとめ
味 :★★★★★
手軽さ :★★★★☆
見栄えの良さ:★★★★☆
作り始める前は自分でも「ステーキと言っても肉の代わりになんて…」と思っていたが全く問題ないと言っていいだろう。これと白米で食べろと言われても落胆どころか食べたあとの感動のお陰で肉以上に幸せになれるかもしれない。キャベツ1玉から作れる部分の希少性も相まって一発で撃ち抜かれてしまった。これは私のレギュラーレシピ入りにしたいと思う。ぜひ皆さんも一度作って感動を味わってほしいと思うぞ。