ソーセージマルメターノ。そのまんますぎるネーミングと、確かにそう名付けるしかないと言える風貌で謎の知名度を持つ古のミーム画像のひとつだ。1本99円というのも当時のデフレ真っ只中だからこその安値と言えるだろう、今のスーパーで取り扱われるなら間違いなく倍以上の値段になっているはず…(収入は倍じゃないのに)
今回はそんな古のミーム画像の料理を再現してみようと思う。しかし市販されるソーセージであれほど長い1本で売っているものはまずあり得ない。かといってソーセージを自作するとしても、皮として使う羊や豚の腸はもちろん一般人がおいそれと手に入れられる代物でもない。そこで代案としてライスペーパーをずらして重ねて巻くことで再現してみようと思うぞ。
【材料】2本分
- 豚ひき肉 150g
- 調理酒 大さじ1
- 塩 少々
- 粗挽き胡椒 少々
- 砂糖 小さじ1
- おろしニンニクチューブ 約2cm
- おろし生姜チューブ 約2cm
- 片栗粉 大さじ1
- ナツメグ 5振り
- ガラムマサラ 5振り
- 粉末バジル 5振り
- ライスペーパー 6枚
- サラダ油 小さじ2
- ケチャップ 適量
- マスタード 適量
【作り方】
- 肉だねを作る
まずボウルに豚ひき肉、調理酒、塩、粗挽き胡椒、砂糖、おろしニンニク、おろし生姜、片栗粉を入れる。そしてソーセージと言えば香辛料。ナツメグを筆頭に合いそうな香辛料をどんどん追加しよう。今回はガラムマサラと粉末バジルを入れた。そしてスプーンやゴムベラなどでよく練る。 - ライスペーパーを並べて巻く
次にまな板に濡らしたキッチンペーパーを乗せる。そして水にさらしたライスペーパーを3枚ずつ横にずらして重ねて並べる。並べ終わったら肉だねを棒状に置く。 巻くときはまず両端を内側に折ってから手前のライスペーパーを被せてからクルンと奥まで丸めるときれいにソーセージのような見た目になる。そうしたら端からクルクルとまるめて終わり口から中心に向かって竹串を貫通させよう。 - 両面を焼いて盛り付ける
巻いて竹串を刺し終えたらフライパンにサラダ油を引いてソーセージマルメターノを置く。そして中火で熱して軽く両面の色が変わる程度に焼く。その後、中の肉だね全体にしっかり火を通すために大さじ2程度の水を入れてフライパンの蓋をして蒸し焼きにする。水分が飛んだら火も止めてお皿に盛り付けてお好みでケチャップやマスタードを添えて完成だ。
・実食
見た目は紛うことなきソーセージマルメターノだ。熱を通したひき肉の色合いがよく見えるお陰で寧ろ高級なソーセージの出で立ちにすら近い。早速齧り付いてみる。よく焼かれている外側のライスペーパーはパリパリとした食感で少し本物のソーセージの皮に近い。巻かれてる内側のライスペーパーはモチモチとしていてオリジナリティがあってこれも良い。そして肝心の肉部分だがこれはソーセージというよりもやはりハンバーグの味と食感に近いのが正直な感想だ。ただしハンバーグなのだから美味しさは言うまでもないだろう。ケチャップもマスタードもどちらも相性が良かったぞ。
・まとめ
味 :★★★★★
手軽さ :★★★★☆
見栄えの良さ:★★★★☆
思いつきで始めたにしてはかなり近しいものが出来たと自負している。仮に同じ大きさの春巻の皮などで再現しようとしても小麦粉主体の皮では焼けば固くなってしまうので、焼いてもモチモチとした柔らかさを保てるライスペーパーを採用したのは正解だ。それにしてもやはりソーセージマルメターノのインパクトは凄い。いつの日か本物に出会いたいものだ。それも当時の価格99円で。(切実)