クレープは小麦粉や卵、牛乳などの生地を薄く焼いて、生クリームやフルーツ、チョコレートなどの具材を挟んで巻いたスイーツだ。フランスのブルターニュ地方で生まれたガレットが原型で、そば粉から小麦粉に素材が変化していき今の形になったという。そして日本におけるクレープは今や創意工夫のオンパレードで世界に誇れるレベルになっていると言っていいだろう。大量にホイップを乗せるタイプ、動物のような見た目に盛り付けるタイプ、クレープ生地をキャラメリゼにしたりと多岐にわたる。だが出不精な私にとってそんな華やかなクレープは縁が無い。でもクレープは食べたい。となれば「作る」しかないじゃないか。そこで買ってきたのがこれだ。LITHON社のハンディクレープメーカーだ。
・クレープ作りの革命児
この商品の凄いところは何よりその調理の簡易化に成功したところだろう。クレープ生地といえば薄くそしてその円形が特徴的だが専用の機械なしに仕上げるのはめっぽう難しい。そして専用の機械を仮に与えられたとしても素人がやったところで薄く伸ばすことすら見様見真似で再現できるものではないからだ(経験談)それを誰でも出来るラインまでハードルを下げることが出来たのだからもはや発明、いや革命といってもいいかもしれない。さっそく実演してみよう。
【作り方】
- まずボウルにホットケーキミックス100gと牛乳250mlと卵1個とサラダ油小さじ1を入れてよくかき混ぜる。ダマが残らないようにホイッパーで念入りにかき混ぜよう。終わったらハンディクレープメーカーに付属していた白い受け皿に生地を移す。
具材として業務スーパーで売っていた冷凍ホイップクリームと冷凍カットストロベリーとチョコ味のコンデンスクリームを使うことにする。
ok-netsuper.com(業務スーパー公式HPでは見当たらなかった!けど私の行くところでは売ってるよ!)
- 本体を液状の生地に浸して持ち上げる
準備ができたらハンディクレープメーカーの本体のコンセントを差す。低価格に押さえた都合か、オンオフスイッチはないので差した時点で熱がこもりだすから注意しよう。十分に熱がこもると本体から「カチチチ…」という音がするのでそれを目安に本体の黒い部分を白の受け皿に入った液状の生地に浸す。 浸した状態で3~5秒ほどキープしてから水平を保ったまま上に持ち上げる。必要分の生地が本体の黒い部分に張り付いて、余分な液体は落ちるので落ちきるのを待ってからハンディクレープメーカーを表向きにひっくり返そう。 あとはこの状態のまま放置して縁が茶色くなってきたらゴムベラでこそぎ落とすようにするとツルンと取れるぞ。 この状態だと片面は半生(食べられるけどふわふわすぎる)なので、半生の方を下にして再びハンディクレープメーカーの上に乗せて焼く。 - 具材を乗せて巻く(もしくは折りたたむ)
生地ができたらいよいよ大詰めだ。ホイップクリームを蛇行させるように絞り出してその上に冷凍カットストロベリー、チョコ味のコンデンスクリームを掛ける。最後に生地を半分に折りたたんでから具の詰まってる側からクルクルと巻くか折りたたんだら完成だ。
・実食
自分で作っていて素直に感動した。この感動はやった人にしかわからないだろう。とにかくめちゃくちゃ簡単なのにきれいな生地があっという間に作れてしまうのだ。なんなら生地ができて具材を敷き詰める間にもう1枚作っておこうと思ったらそれこそわんこそばのペースで食べないと間に合わないくらいすぐできるのだ(笑)あんまりきれいに作れるもんだからお腹の空き具合を度外視に液状の生地がなくなるまで作ってしまったぞ。
そして肝心の味だが十分納得できるクオリティーだった。ホイップの甘みもカットストロベリーの食感と酸味とチョコソース代わりのコンデンスクリームもしっかり仕事をしてくれていて「クレープ食べたい!」という欲求をバチコーン!とクリーンヒットで解消してくれたぞ。作る前は同じ具材じゃ2枚で飽きるかなと一抹の不安を抱えていたが全く問題なく何度もおかわりしてしまったぞ。
・注意点
さて、ここまで大絶賛の限りを尽くしたハンディクレープメーカーだが、一応購入する人向けにギャップを感じた点を伝えておこう。それは思った以上に生地の直径が小さいという点だ。ハンディタイプなので仕方ないといえば仕方ないのだが、出来上がった生地をどう巻こうとも子供サイズ(一般的なお店のクレープの半分くらい)にしかできないのでそのギャップにショックを受けないように!(私はちょっとだけショックだったので)