
自炊をすると自ずと極めたくなると言われている三大料理、カレー、パスタ、そして炒飯である。とはいえ私はあまり極めるというタイプではなくどちらかというと広く浅く習得することに特化している(と思っている)。チャーハンにおいて強いて言うなら”卵は一番最後に!”くらいだろうか?炒飯系レシピの時は毎回言ってるしね。
炒飯における重要な要素の一つとしてチャーシューの存在が挙げられる。ただし、自炊でわざわざチャーシューを用意してまで炒飯をつくる人は少数派だろう。かと言って市販のチャーシューを買うのは割高。結局のところ、ひき肉や魚肉ソーセージなどで代用するひとが多いのではないだろうか?今回はそんな庶民派炒飯のための革命的な代用品を提示しようと思う。それはズバリ油揚げである。油揚げの原材料は大豆。そう、別名”畑の肉”という異名を冠するコイツはきっとチャーシューの代わりを務められるはずだ。ではさっそく作っていこう。
【材料】1人分
- 油揚げ 1枚
- サラダ油 大さじ1
- ご飯 茶碗1杯
- 冷凍カット青ネギ 10g
- 顆粒鶏だし 小さじ1
- 卵 1個
- 塩昆布 2つまみ
- 醤油 大さじ1/2
- おろしにんにくチューブ 小さじ1
【作り方】
- 油揚げを切って炒める
まず油揚げは横半分に切り分けてから2cm幅程度に縦に切り分けていく。そしてフライパンにサラダ油(おおさじ1/2)と油揚げを入れて、弱めの中火で両面に焼色が付くまで焼いていく。
やや幅広めにすることでお肉っぽい食感に近づける狙いだ 
いきなり大さじ1のサラダ油を入れるとあっという間に焦げちゃうからね - ご飯、卵、残りの調味料を入れて炒める
油揚げに焼色がついたらご飯、冷凍カット青ネギ、顆粒鶏だし、残りのサラダ油(大さじ1/2)を加えてゴムベラでご飯を切るように炒める。合間で溶き卵を用意して、塩昆布と一緒に入れてざっくり炒める。
ちなみに我が家では白米と押麦を3:1で入れて炊いているよ 
卵は1個で十分かな 贅沢に2個いってもいいけど・・・ 
そしてこの和風炒飯を仕上げる最後の一手は ”塩昆布” さんだぜ! そして最後に醤油、おろしにんにくを入れてお米全体が色づくまで炒めたらお皿に盛り付けて完成だ。

ニンニクの香りを最大限に高めるために最後の最後に入れるのだ 
完成!
・実食
炒飯としての色合いはちょうどいい。炒り卵の黄色、青ネギの緑、塩昆布の黒のお陰である程度の彩りは確保できている。では肝心の味はどうだろう?さっそく食べてみよう。
白米に押麦を混ぜて炊いているお米を使ったので素人の私が家庭用ガスコンロの火力で炒めたにしても非常にパラパラとしている。全体の味はニンニク+醤油ベースで香り高いところに塩昆布の旨味が染み込んでいてやや塩っけの強い仕上がりになっていて、ひとくち食べたらすぐにもう一口食べたくなる。そしてチャーシューの代わりとして用意した油揚げは最初に炒って水分を飛ばしてカリッとさせたあとに醤油を吸わせているので食感、味ともになんちゃってチャーシューっぽくなっていて、十分に食べ応えを感じることができたぞ。実際のチャーシューと違って脂身はないものの、油揚げ自体が若干油をまとっている食品なのでそれに加えてカリッとした食感でカリカリに炒めた脂身っぽいジューシーさに寄せるのに成功しているのも素晴らしいと思った。

・まとめ
味 :★★★★★
手軽さ :★★★★☆
見栄えの良さ:★★★★☆
いかがだっただろうか。カリカリに炒めた油揚げのポテンシャルはかなりのものである。それに塩昆布の旨味が縁の下の力持ちとしてしっかり働いているのもいい。あと地味に押麦入りご飯が炒飯にうってつけというのもこのレシピのウリ。作る際はぜひそこも真似してみてほしい。1食あたりの費用もチャーシューを使うより遥かに安く抑えられる上に食べ応え十分なので「今日炒飯しよっかなー」と思っているそこのあなた、油揚げを使って見給えよ。
~Fin~