フレンチトーストは手軽さの割に簡単に作れる軽食スイーツとして認知度は高い。しかしその名の「フレンチ」からフランス発祥と思われがちだが実は全く関係がない。どうやら1724年にアメリカの酒屋の店主ジョーゼフ・フレンチが、この料理に自分の名前を付けたことが由来だそう。つまりアメリカ料理ということになる。
・最も柔らかいの意味
まぁそんな枕詞のうんちくはこのへんでいいか。この記事を読みに来た人は「最も柔らかいフレンチトーストってなんだよ」という気持ちだろう。ことの発端、つまりこのレシピの思いつきは一人暮らしをしだして初めて揚げ物をしているときのことだった。フライを揚げるときは小麦粉、卵液、パン粉を使う。そして大抵の場合それらは使い切れずに余ってしまう。かと言って一度揚げ物に使った手前、元に戻すことも出来ないし捨ててしまう。それがもったいないと感じた。その時、「卵液とパン粉に関して言えばフレンチトーストの材料になるのではないか?」と思った次第である。
【材料】1~2枚分
- パン粉 60~100g
- 豆乳(牛乳でも可) 30~50ml
- 卵 1個
- 砂糖 小さじ2
- 塩 少々
- バター 5~10g
- はちみつ 適量
《レアチーズソース※お好み》
- レアチーズ(牛乳パックシリーズ) 30g
- バニラエッセンス 5適
【作り方】
- 材料を混ぜる
ボウルにパン粉と豆乳と卵と砂糖と塩を入れてゴムヘラで混ぜていく。混ぜ終えたときに汁気がほとんどなくなり、ベシャベシャではない状態を目安にパン粉と豆乳の量を調整してほしい。 - 成形して焼く
フライパンにバターを引いて中火よりやや弱めの火に掛けてバターが溶け切った頃にボウルで混ぜたものを入れてヘラで四角く成形する。そのままいじらずおおよそ2分ほどでひっくり返してもう片方の面も同じ時間焼いていく。 - 追加のソースを作る
本来なら焼き上がったフレンチトーストをお皿に盛ってはちみつを掛けておしまいでも良いのだが、今回はレアチーズソースも作ってしまう。と言っても非常に簡単だ。業務スーパーに売っている大容量のレアチーズと市販のバニラエッセンスをとろとろになるまで混ぜる。それをはちみつと一緒にフレンチトーストに掛けたら完成だ。
・実食
まず、見た目は一般的なフレンチトーストと大差ない。(まあパン粉も元は食パンだったからそりゃそうだ)もちろん味も遜色なく美味しい。それどころか、細かく砕かれたパン粉を使うことによって卵液が全体に染み渡るので短時間で染み染みでふわふわのふわふわのフレンチトーストになっているのだ。それでいて噛めばスッと離れるほど柔らかい。個人的には本家よりもこちらをスタンダードにすべきと推したいレベルである。
・まとめ
味 :★★★★★
手軽さ :★★★★★
見栄えの良さ:★★★★☆
ちなみに初めて作った時は生肉をフライにしたときの卵液とパン粉を使ったが、お腹を下すことはまったくなかった。とはいえ「それはちょっと…」と思う人もいるだろう。そういう人のために今回は未使用のパン粉と卵を用意して調理してみた。どのみちパン粉は余りがちな食材であなたの家にも眠っているはずなので是非参考にしてみてほしい。