皆さんはニュータンタンメンというものをご存知だろうか?私はスーパーやコンビニで並ぶカップ麺の陳列棚を眺めていた時にその存在が目に入ったことで知ることができた。どうやら「スタミナがつく料理を」と創業者が中華料理の担々麺をアレンジしたもので、1964年創業の老舗で神奈川県川崎市を中心に40店舗ほど展開しているらしい。
やはり衝撃を受けたのかき卵の存在だろう。担々麺と言えば肉味噌のようなものが上に乗っかっていて両脇を青梗菜で囲っているあの形のイメージが強い。卵が入っているからマイルドなのかと思いきや、本家やカップ麺のイメージ図にもあるようにとんでもない量の刻み唐辛子の存在が「油断すんなよ!?」と威嚇しているのが見て取れる。無類の担々麺好きな私だが本家に行く機会がないため、見様見真似で作ってみることにしたぞ!
【材料】1人分
- 中華麺 1玉
- ニンニク 3欠け
- 卵 1個
- 刻み唐辛子 お好み
- 豚ひき肉 90g
- 調理酒 大さじ1
- ごま油 大さじ1
- ラー油 少々
- 水 分量外
《スープ》
- 牛肉だしの素 大さじ1
- 塩 小さじ1
- 砂糖 小さじ1
- 醤油 大さじ1
- オイスターソース 小さじ2
- 豆板醤 大さじ2
- 水 300ml
※他の人のレシピだと味の素を使っていたが持っていなかったので記載なし
持っている人は入れてみてもいいと思う。
【作り方】
- 麺を茹でる
まずフライパンいっぱいに水を注いで沸騰させてから市販の中華麺を入れて茹でよう。茹で時間は記載時間よりも短めにしてやや固めで丼に移しておく。この時若干茹で汁も丼に入れて、スープ作り中に何度かかき混ぜて麺がひと固まりになるのを防ごう。もし二口コンロ以上ある人はスープ作りと並行して茹でたほうがいいかもしれない。 - ニンニクと唐辛子を炒める
麺を茹で終えたら今度はスープ作りだ。まず、ニンニクを刻む。今回は食感も楽しめるかなと思って薄切りにしたがみじん切りにしてもいいかもしれない。そうしたらごま油をしいたフライパンに入れて弱火で炒めていく。ニンニクの香りがしてきたら刻み唐辛子と豚ひき肉と調理酒を入れよう。刻み唐辛子は業務スーパーよりもDAISOなどのほうがコスパが良かったのでご参考までに。 - スープの味付けをする
唐辛子が焦げてしまう前に水300mlを入れよう。もしひき肉にまだピンク色部分が残っていても気にしない。どうせ茹でて火が通るのだから。(これが許されるのが一人暮らしレシピの良さである。) 味付けには【材料】に示した調味料をどんどん入れていく。今回も牛肉だしの素にお世話になっているが本当に万能だから困る。豆板醤は最後に入れてひと煮立ちするのを待とう。この時出るアクはキッチンペーパー1枚を一瞬被せるだけであっという間に吸い取れるからオススメだ。また、煮立つのが早いのでキッチンを離れるのはオススメしない。危険なのも勿論そうだが、豚ひき肉をあまり煮込むとひき肉自体から味が抜けすぎて美味しさ半減だからだ。 - 溶き卵を加える
スープが沸いてきたら溶き卵を回し入れる。入れたあとはヘラでいじらないほうが良いだろう。弄ってしまうと細かい掻き玉になってしまう。1枚の大きな掻き玉を目指そう。 - 盛り付けて完成
掻き玉が上の写真くらいになったら火を止めて丼に入ってる茹で汁を捨てて麺を整えた上にスープをかけよう。卵がきちんと中心に乗るように盛り付けたら完成だ。
・実食
早速一口運んでみると、ピリ辛とスタミナ感がダイレクトに来る。掻き玉を一緒に食べるとふわふわした食感と卵の優しい味わいに一瞬癒やされるがニンニクが再び私の食欲を刺激して次へ次へと口に運んでしまうのだ。豚ひき肉を噛んだときのジューシーさが幸せを生むのを感じた。そして度々ダイレクトに口に入ってくる刻み唐辛子の辛さにびっくりしていつまでも飽きない味を堪能することができた。
どうやら公式サイトでは最後の一滴まで楽しむために追い飯などが勧められているがさすがに麺とスープだけでお腹いっぱいだったぞ。
・まとめ
味 :★★★★★
手軽さ :★★★★☆
見栄えの良さ:★★★★☆
本家を食べる前に見様見真似で再現しているという破天荒プレイだったが個人的には大満足の一杯だった。やはり掻き玉を入れるというのは革命だと思う。創業者に敬礼!今度はカップ麺から始めていつか本家のニュータンタンメンを食べてみたいところだ。