Patte de lapin 幸運のうさぎの脚

自分の好きなことをシェアして楽しんでもらいたい!

MENU

【レシピあり】砂肝の唐揚げって安いし美味いし " 最強 " なんじゃない?柔らかいコリコリをお約束します!【おまけレシピあり】

引用元:photoAC

砂肝を皆さんはご存知だろうか?ニワトリの2つある胃のうちの1つで「砂嚢(さのう)」と呼ばれている。肝といっても肝臓的な位置づけではないこと、臓器というよりは筋肉に近しいものであるため、コリコリとした食感らしい。ニワトリには歯がないため、穀物をすり潰すために必要なのだという。(今調べて知った。)

 

・一般人としての認識

そんな専門知識はさておき、スーパーで買い物をする人にとっては「コリコリとした食感」「焼き鳥屋でたまに見かける」「単価は安い」という認識程度だろう。そして一見すると上の写真のように真っ赤な身と青白い膜が張り付いた様子を見て「どう調理するんだ…?」と思ってしまい手に取る機会は少ないかもしれない。今回はそんな砂肝を美味しく作るレベル1として唐揚げを紹介したいと思う。

 

【材料】1~2人分

  • 砂肝 6~10個
  • 醤油 大さじ2
  • みりん 大さじ1
  • おろしニンニクチューブ 約2cm
  • 塩 少々
  • コショウ 少々
  • 小麦粉 大さじ3
  • 片栗粉 大さじ3
  • サラダ油 900ml(揚げ物用)

 

【作り方】

  1. 砂肝の下処理

    2つのコブが対になってくっついてるので真ん中で切り取る(赤線部分)

    銀皮を残すとコリコリしすぎて噛みづらくなるのでこの下処理はサボらないほうが吉!

    コブの裏側の薄ピンク部分も切り込みを入れたほうが火の通りが早い
    まず砂肝を広げると2つのコブが対を成してくっついてる状態なはずなので2つに分断する。その後、青白い膜(銀皮)を削ぐように切り落とす。(銀皮を捨てるのがもったいない人向けのおまけレシピも後述するので最後まで読んでね!)
    そして裏側の薄ピンクの部分には3~4箇所の切れ込みを入れておく。これで下味が染み込みやすくなる上に揚げた時の火の通りも早いので必ずやること!

  2. 下味をつけて漬け置き


    下処理を終えた砂肝をボウルに移し、醤油、みりん、塩コショウ、おろしニンニクを加えてよく揉み込む。素手でやるよりは使い捨てのビニール手袋などを使うといいだろう。あるいはジップロックに砂肝を入れてそこに調味料を入れることでジップロックごと揉み込んでもいいかもしれない。味を染み込ませるために30分以上冷蔵しておく。

  3. 衣を付けて揚げる

    相変わらずの謎画角 このブログの特権だ

    冷蔵後から漬け置きしておいた砂肝を出して、ビニール袋やジップロックに小麦粉と片栗粉を同量入れて軽く混ぜてから汁気を切った状態の砂肝をそこに入れて袋ごと振って粉をまぶしていく。

    半量でこれだけある もう半量揚げたら大満足簿ボリュームだ!
    深いの鍋にサラダ油を入れて強火で熱し、唐揚げ用の粉を箸の先につけて油に入れた時にパッと泡が出るくらいを目安にして、中火に落としてから砂肝を半量入れる。始めの1分ほどは触らずにいることで衣がしっかり身にくっつくのだ。その後3分ほどしてきつね色に揚がったら取り出してキッチンペーパーの上に乗せて余分な油を切ろう。

  4. 盛り付けて完成

    ダメ押しでさらに粗挽き胡椒をパラパラ~っとね!
    油を切ったらお皿に盛り付けたら完成だ。ちなみに高く積み上がるように盛るとより美味しそうに見える。

・実食

衣がバチッとくっついていてまずサクサクとした食感を味わえる。そして続く砂肝本体のコリコリとした食感が正に「ちょうどイイ」のだ。私はズボラにも下処理を全くしないver.の砂肝の唐揚げを作って食べたこともあるが、正直言って噛みづらいくらいにコリコリ…いやゴリゴリだった。銀皮を削ぎ落とし、薄ピンクの皮にも切れ込みを入れたことがきちんと報われたなあと感じつつ、ビールで流し込んで幸せに浸った。

ビールが進むぅ~

・まとめ

味     :★★★★★

手軽さ   :★★★☆☆

見栄えの良さ:★★★★☆

砂肝1つ1つの下処理の面倒さと漬け置き30分以上で食べたい時にすぐ食べられないという点で手軽さの星は減点したが、非常に美味しい料理であることは保証する。多くの場合、鶏もも肉よりは確実安く、鶏むね肉と比較しても同等かそれより安いのでぜひあなたの家の鶏の唐揚げのスタンダードを砂肝に変えてみてはいかがだろうか?

 

・おまけのレシピ

さて、ここからは余った銀皮のリメイクレシピをお教えしたいと思う。

しょっぱめの味付けが〆にいいのよ


ざっと調べると茹でポン酢で頂くのが王道らしいが、私は飲んだあとの〆としてご飯ものにして食べたかったので、ごま油で銀皮と冷凍青ネギとぶなしめじを炒め、塩とレモン汁、少量の醤油を加えて味付けしたものをご飯に盛って食べることにした。見栄え的にも白ごまなんかを乗せてみた。削いだ銀皮もちょうどいいコリコリ加減が美味しいのだ。塩っけの良さとレモンの酸味のさっぱりさのお陰で酔いも残らない気がする。こちらのレシピも簡単に作れるので銀皮を捨ててしまわぬよう注意されたし。