キムチは美味い。これは揺るぎない事実だ。しかし昨今の韓国料理のブームは何かとチーズが出てくる。その度に私は「チーズ使って売り込むな!それはお前の国のもんじゃないだろ!そんなことをせずともキムチという最高の売れ筋商品があるじゃないか。」と思っていたりする。まぁキムチ自体は定着しきったから今更ブームには…ということだろうが、キムチを使った新しい料理がもっとブームになってもいいと思うんだよな。
・国産キムチあるある
それはさておき、日本に定着したキムチは今やスーパーやコンビニにもレギュラー的存在で並ぶようになっている。本場韓国産はもちろん国産企業もぞくぞくと参入し、いわゆる「日本人向け」に味付けを変えたキムチが跋扈するようになった。もちろんそれらは美味しい。ただし旨味信仰が強い日本では辛さはそこそこに抑えたものばかり並んでいる気がする。もちろん一般に広く波及するためには辛いものが苦手な層にも手に取ってもらえるように…という企業努力なのだろうが、そこそこの辛党である私にとってはどうしても物足りないのだ。
・韓国産キムチでええやん?
ここまで読んだ方なら「辛いの好きなら韓国産ので良いのでは?」と普通に思うだろう。ただし私は韓国産キムチを買う気にはなれないのだ。過去に韓国産キムチからO157が検出されたみたいなニュースを見たことがあり、それ以来どうしても手が出せないのである。だって、O157ってことは…ね。
・自作でええやんの巻
そんな経緯があって、私は専らキムチ単体で食べたい時は自作するようにしているのだ。キムチチャーハンなど料理のなにかに使う場合は既製品のキムチを買って使っているが、漬物というポジションでキムチを食べたいときには「酸っぱ辛い」を体感できるよう自作するようにしている。珍しく前置きが長くなってしまったが、今回は我が家のキムチの作り方をご紹介させていただこう。
【材料】
- 白菜の葉 3~4枚
- 豆板醤 大さじ4
- 酢 大さじ3
- 牛肉だしの素 小さじ1
- おろしにんにくチューブ 約2cm
【作り方】
- 白菜を切る
まず白菜から葉を切り取る。この時、可能であれば中心部の葉の根元に包丁で切込みを入れて中心部を使うようにしたい。白菜は外側の葉が光合成をして内側の葉に栄養を送るという仕組みなのでさっさと中心部を使ってしまったほうが外側の葉の旨味が長いこと保たれるというわけだ。(まあ今回の私は、別の料理で既に残ってるのが外側ばっかりだったのだが←)切ったらジップロックに入れよう。調味料を入れて揉み込むと一気に嵩が減るので始めはミチミチに詰めて構わない。 - 調味料を入れる
ジップロックが閉まることを確認してから調味料を入れていこう。調味料は全て業務スーパーに売っているものを使用している。特にこの牛肉だしの素は過去記事でも何度も使用している。おろしにんにくは混ぜ込むことでより風味を強くして食欲増進することを目的にしているぞ。 - 揉んで漬け置き
再びジップロックをしっかり閉め切ったのを確認してから振ったり揉んだりしながら調味料が全体に行き渡るようにする。一通りもみ終えると一気に嵩が減ってるのが実感できるはずだ。そしたら一度開封して今度は空気をできるだけ押し出して密閉状態になるよう閉じる。そして可能であれば冷蔵庫の中のチルド室で1日以上漬け置きする。 - 盛り付けて完成
漬け置き最短1日でも食べることが出来るぞ。漬け置き時間が長くなるほど美味くなるが、素人料理なので1週間~2週間以内に食べ終えるようにしよう。
・実食
漬け置き1日目で食べると根本であればシャキシャキ感が強い。白菜自体の甘みと豆板醤の辛味と酢の酸っぱさがちょうど同じくらいの割合だ。葉先の方は1日でもかなりキムチっぽさが強い。ニンニクの香りが良いし、牛肉だしの素による「野菜を食べているのに肉っぽい」という旨味を味わえるのがいい。もちろんそのまま食べても美味しいし、漬物としてご飯といっしょに食べるにも向いているぞ。
・まとめ
味 :★★★☆☆
手軽さ :★★★★★
見栄えの良さ:★★★☆☆
今回は漬け置き1日目での評価なので味の評価は星3つに留めておいた。手軽さは言わずもがなだろう。サッと作っておいてその後の食卓の副菜の一品として秒で出せるのが嬉しい。野菜の価格高騰もだいぶ収まった今、是非試してみてほしいものである。