炒飯は日本で最も親しまれている中華料理の一つだ。お店だけでなく家庭料理としても重宝されやすいその理由は米を使うという日本人にとっての身近さもあるがやはり使う食材で如何様にもアレンジが効くという部分だと私は思っている。
今回はその中で「油」に着目して即席で香り高いエビ油を作って炒飯にしてみようと思う。しかも同時並行でわかたまスープも作ってしまおう。なお、材料はもれなく業務スーパーで手に入るものばかりだぞ(恒例だけど)
【材料】1人分
- 干しエビ 10g
- サラダ油 大さじ2
- ご飯(玄米だと◎) 茶碗1杯
- 卵 2個(使うのは1.5個分)
- 冷凍カット白ネギ 20g
- 塩 小さじ1/3
- 粗挽き胡椒 少々
《わかたまスープ》
- 溶き卵 0.5個分(炒飯の余り)
- 顆粒鶏出汁 小さじ2
- 白ごま 小さじ1
- ごま油 小さじ1
- 粗挽き胡椒 少々
- 冷凍カット白ネギ ひとつまみ
- 乾燥わかめ ひとつまみ
【作り方】
- エビ油を作る
まずフライパン干しエビとサラダ油を入れて弱火でじっくり火を通す。干しエビの赤色がうすピンクになってきたらご飯をいれる。ちょっと多いか?ってくらい使ったほうが良い こんな感じで色が変わってきたらご飯をいれるタイミング! ちょっと手間取ると干しエビが焦げてしまった(香ばしくなるから良いか) - 具材や卵を入れて炒める
わかたまスープ用の器に卵を2つ割って溶く。卵液は卵1.5個分だけ入れる。同時に冷凍カット白ネギ、塩、粗挽き胡椒を入れたらヘラで切るように炒めて盛り付ける。卵溶くためだけに器使いたくねぇって気持ちがわかたまスープを生んだ 家庭の炒飯は卵は最後!というのが持論 なぜなら・・・ いい具合に全体に卵が行き渡るし、火が通り過ぎてボソボソにもならない - わかたまスープを作る
残った卵液(0.5個分)に顆粒鶏出汁、白ごま、ごま油、粗挽き胡椒、冷凍カット白ネギを入れる。あとは沸かしたお湯を注ぎ入れて卵液が固まってから乾燥わかめを入れて完成だ。この鶏出汁ももちろん業務スーパー産 大容量で何にでも使える 乾燥わかめだけ後入れな理由は・・・ わかめにくっついた卵液が凝固すると見栄えが悪くなるから! 完成!
・実食
なかなかそれらしい中華ランチに仕上げることが出来たと自画自賛してしまった。さっそく食べてみよう。干しエビの炒飯は食べる前からしっかりとエビの香りがしてきた。白米ではなく玄米(あと押し麦)を使っているので一般的な家庭の炒飯よりもパラパラしているところに油と卵のコーティングが加わって非常に噛み応えがいい。チャーシューなどのメイン級の具材はないシンプルな出来だが干しエビのカリカリとした食感のお影で全く不満はない。さらに同時並行で作っていたわかたまスープも卵はふわふわで鍋を使って作ったのと遜色ないクオリティーに大満足だった。
・まとめ
味 :★★★★★
手軽さ :★★★★★
見栄えの良さ:★★★★☆
思いつきで作ってみた即席エビ油が思いの外上手くいったのが嬉しい。メイン級の具材がないときでも寂しくない炒飯が楽しめるし、干しエビ自体は保存食で長持ちするのでぜひ一袋買い置きしておくことをおすすめする。