世界で最も嫌われてない料理とはなんだろうという議題があるとしたら、間違いなく最強格なのはカレーだろう。インド発祥で香辛料を中心につくるスパイシーでホットな味がナンやライスにはもちろん、果ては麺類にも合うというオールラウンダーな料理だ。欠点といえばコラボ料理の片割れに選ばれるとどんな相方であってもカレー味という自分の土俵に引き込んでしまうところだろうか。
そんなどこに出しても受け入れられるカレーはもちろん季節問わず食べられているが、自炊するとなると一つのハードルがある。基本的にルーが8~10皿分あるので半パックだけ使ったとしてもひとり暮らしては確実に余ってしまう。そして保存方法を間違えればたちまちカレー全体にウェルシュ菌が繁殖して食べられなくなってしまうという点だ。鍋の保温性能が仇となりおいそれと冷蔵庫にはしまえないし、そもそも鍋のサイズや形状からして冷蔵庫に入れられない家庭もあるだろう。(特に一人暮らしの家なら)
一応菌の繁殖源に成りやすいじゃがいもは入れないなどの涙ぐましい努力はあれど、やはりジャパニーズカレーにはじゃがいもは必須だと思っているので今回はちゃんとじゃがいもを筆頭に具材がゴロゴロ入ったチキンカレーを一食分ずつ作って腐らせる心配のないレシピを紹介したいと思うぞ。
【材料】1人分
- 玉ねぎ 1/4個
- じゃがいも 1個
- 鶏もも肉 1/3枚
- 冷凍ほうれん草 40g
- カレールー 2片
- サラダ油 大さじ1/2
- 水 200g
- ごはん 茶碗1杯
【作り方】
- 野菜を切る
まず玉ねぎの皮を剥いて4等分し、じゃがいもはよく洗って芽を取っておく。玉ねぎはくし切り、じゃがいもは皮を付けたままざく切りにする。 - タッパーに具材とルーを詰める
耐熱性のタッパーを用意して、中に玉ねぎとじゃがいも、一口大にカットした鶏もも肉、あとはお好みで入れたい具材を入れよう。今回は彩りを足したかったので業務スーパーで購入していた冷凍カットほうれん草を入れたぞ。そして最後に市販の固形カレールーと水とサラダ油を入れる。 - 2度レンチンする
タッパーの蓋はあくまで乗せるだけにして700W6分でレンチンする。一度取り出してスプーンでかき混ぜて固形ルーを溶かす。この時点だと若干じゃがいもの食感が固めのままなのとかき混ぜた過程でじゃがいもから出たデンプンをさらに引き出すためにもう一度レンジに入れて700W2分でレンチンする。 ズボラに済ましたいときはこのタッパーにご飯を入れてしまってもいいが今回はせっかくのブログ用なのでお皿にご飯とルーを盛って完成とする。
・実食
見た目は普通に鍋で煮込んだ通常のカレーとなんら遜色ない。ルーの味もしっかりと伝わってくるしじゃがいもも玉ねぎもちょうどいい柔らかさだ。そしてなによりチキンカレーとして鶏もも肉を採用したのが大正解だ。ぷりんっとした口触りながら齧るとジュワッとした肉汁と美味しいルーが口に広がる感覚は格別だった。これを出されてレンチンで作ったとは思う人はいないだろう。
・まとめ
味 :★★★★☆
手軽さ :★★★★★
見栄えの良さ:★★★☆☆
今回のレシピだと洗い物はまな板と包丁とタッパーとスプーンだけだ。ちなみにカレーを入れたタッパーは色と匂いが映らないように、ちぎったキッチンペーパーと少量の塩と食器用洗剤とぬるま湯を入れて蓋をしてシェイクすることで防げるし洗い物に使うスポンジに色移りや油が付かなくて済むからぜひ覚えておいてほしい。
なんにせよ一人暮らしでも家庭のカレーは楽しめるのだ。レトルトも簡単だから否定はしないが、せっかくカレーを食べるのなら具材ゴロゴロカレーを堪能しようじゃないか。