オムライスは一般家庭の超メジャーな料理でありながら私は常々思っている。「嫌な気持ちになる料理」だと。そう思う理由は"オム"の部分にある。
そもそもオムライスの仕上げ方は昔ながらの包み込み型、オムレツを乗せて包丁で切るしゃらくせぇ型(偏見)、半熟のまま広がったオムをスライドさせて乗せる被せ型、被せ型を作る過程で菜箸などでヒダを作ってオシャレにライスを着飾らせるドレス型など多岐に渡る。私は昔から包み込み型一神教の狂信者なのだが(笑)、思いとは裏腹に一向に上手く包めた例がないのだ。憧れはするが実力が伴わない、そんなもどかしい経験を繰り返すうちに「好きだけど作れば嫌な気持ちになる料理」という認識になってしまったのだ。
閑話休題。本筋へ戻ろう。今回はそのオムライスを冷凍ハンバーグを使うことで大幅に調理工程を時短して作ってしまおうという話なのだ。使うハンバーグはなんでもいいが玉ねぎが練り込まれているタイプだとよりオムライスに近くなるぞ。
【材料】1人分
- 卵 2個
- 塩 少々
- 粗挽き胡椒 少々
- 冷凍ハンバーグ 1個
- とろけるチーズ 10g
- ご飯 茶碗1杯
- サラダ油 大さじ1/2
- ケチャップ 適量
- 乾燥バジル お好み
【作り方】
- 卵を溶く
まず小さなお椀に卵を割り入れて塩と粗挽き胡椒を入れてからよく溶いておく。 - 冷凍ハンバーグを解凍する
次にフライパンに80ml程度の水(分量外)を入れて中心に冷凍ハンバーグを置いて中火にかける。フライパンの蓋をしてそこから蒸し焼きにする。途中でひっくり返してもう一度水を追加してしっかり両面から解凍すること。 - チーズを乗せて溶かしてご飯へ
ハンバーグが解凍されたら一旦蓋を開けてハンバーグの上にとろけるチーズを乗せる。水が蒸発しきっていたら大さじ2程度の水(分量外)を追加してから蓋をして蒸気でチーズを溶かす。その間に丼にご飯を盛っておき、チーズが溶けたらハンバーグごとご飯の上に乗せる。 - オムレツを作って乗せて完成
最後にフライパンにサラダ油を引いて中火で熱して1分ほど待ってから溶き卵を一気に流し込んで薄く広げる。そこから20秒ほどで火を止めて下の写真のように両端から畳んで2~3回クルクルと巻いてオムレツを作る。最後にチーズハンバーグの上に乗せてケチャップを垂らし、上から乾燥バジルを散らしたら完成だ。
・実食
丼物に仕立て上げたからか無骨さが目立つものの、オムレツのしたから覗くハンバーグの存在にテンションの上がらない者はいないだろう。そしてどろっと垂れる掛け過ぎなくらいのケチャップがオムレツの黄色によく映える。さっそく食べてみよう。
ふわふわのオムレツはすっとスプーンが通る。ハンバーグといっしょに食べることで実質的にオムライスで使う食材を全て摂取できるので「これでええねん」という気になる。味付けはシンプルなので特筆することがないがやはりチーズを挟んだのは味の深みを生んでくれるので大正解だったぞ。
・まとめ
味 :★★★☆☆
手軽さ :★★★★★
見栄えの良さ:★★★★☆
今回は美味しい料理!がメインではないので味はご想像どおりの並なところはあるが、冷凍ハンバーグを使うことで手抜きでオムライスを楽しもうというコンセプトは大成功を収めたと言っていいだろう。玉ねぎを切る手間、ひき肉と合わせて炒める手間などを冷凍ハンバーグを使うだけで短縮できるので、1人でオムライスを食べる時はぜひこのくらい手抜きで楽しんじゃってもいいと思う。(いつか包めるようになるといいなあ…)