個人的にピーナッツバターは映画の中だけの存在だと思っている。もちろん、日本の大半のスーパーで取り扱っているのは見かけたことがあるがなんとなくパーソナルエリアに存在せずあくまで洋画のなかでよく出てくるモノというイメージが強かった。理由の一つとしてパンに塗って食べるという機会において最下位くらいの優先度だったからだ。「だってバターかジャムで十分じゃん」と。「寧ろ言うほどパンに塗って美味いか?」とすら思っていた。そんなわけなので発想を変えてピーナッツバターを味付けのベースにした濃厚甘辛油そばを作ってみようと思う。材料や調味料のほぼ全てを業務スーパーで購入できるので
【材料】1人分
- チルドタイプきしめん 1袋
- ピーナッツバター 大さじ1
- 醤油 小さじ2
- 酢 小さじ2
- ごま油 小さじ2
- ラー油 小さじ2
- おろしにんにくチューブ 約2cm
- 冷凍白ネギ 30g
- すりゴマ 小さじ2
【作り方】
- 麺を湯がく
まず、フライパンに水(分量外)を入れて沸騰させてチルド麺のきしめんを入れて湯がいてほぐす。 - 油そばのベースを作る
どんぶりにピーナッツバター、醤油、酢、ごま油、ラー油、おろしにんにくを入れてかき混ぜてピーナッツバターを溶かす。冷蔵していてピーナッツバターが溶けにくい場合は湯がいているときのお湯をスプーン1~2杯でいいので入れてみよう。 - 麺を入れて絡める
湯がき終わったきしめんをどんぶりに入れてしっかりと合わせダレを絡ませる。最後にレンチン解凍しておいた冷凍白ネギとすりゴマを掛けてぐるっとかき混ぜたら完成だ。
・実食
きしめんにしたのはタレが良く絡むのを狙ったのだがこれは大成功だった。ピーナッツバターのこってりとした油とコクを楽しみつつ酢がそれをクドくはさせないバランス感覚を持っている。およそ出汁となる要素がないにも関わらずそれを感じさせない濃厚さと甘辛さでズルズルっと啜りきってしまった。
・まとめ
味 :★★★★☆
手軽さ :★★★★★
見栄えの良さ:★★★☆☆
今回はあくまでも油そばとして最低限のベースでお届けさせてもらった。ここにチャーシューや刻み海苔を乗せれば味も見栄えもさらに星が増えるだろうという期待を込めての採点となった。また、家にあったという理由ですりゴマと白ネギにしたが食感や色合いの観点から考えると、炒り胡麻と青ネギ(小口ねぎ)のほうがベストかも知れない。なんにせよ改造のしがいのあるニューウェーブの油そばだと思う。ピーナッツバターの本来の活躍の場は絶対にパンじゃない、麺だ。