
ラザニアはシート状のパスタを指し、それをミートソースやホワイトソース、チーズを層にして重ねてオーブンで焼いたイタリアのオーブン料理だ。見た目の豪勢さから外国ではホームパーティーで出されることが多いらしいが、見た目の異質さから日本人の中では一見してパスタの括りだと思えない人も多いだろう。日本ではラザニアというと実は気軽に食べられる料理ではない。スーパーの惣菜で売られることはまずないし、外食でもきちんとしたイタリアンレストランに行くか、その手のビュッフェなどでしかお目にかかれない。一応、スーパーに行けばラザニアの生地は売っていたりするがやはり形状の特殊さやマイナー具合のせいか価格もお高め。そこで今回はラザニアの生地を日本人に馴染み深い上に安く手に入る油揚げで代用してみることにしたぞ!
【材料】1~2人分
- 油揚げ 4枚
- 玉ねぎ 1/2個
- サラダ油 小さじ2
- 牛豚合い挽き肉 100g
- 塩コショウ 少々
- 砂糖 小さじ1
- ナツメグ 3振り
- オレガノ 2振り
- トマトソース 大さじ4
- 絹豆腐 150g
- ピザ用チーズ 好きなだけ
- 乾燥バジル 少々
【作り方】
- 油揚げをラザニアの生地にする
まず油揚げの3辺を薄く切り取って本のように開く。開いた油揚げをフライパンに1枚ずつ移して中火で熱し、両面に焼色がついてパリッとするまで乾煎りする。
切り取った部分はあとのミートソースに混ぜてもいいし、お味噌汁とかに使っても良い 
できればヘラで押し付けてしっかり水分を飛ばそう 
こんなくらいの焼色が付くのが理想! - ミートソースを作る
次に玉ねぎの皮を向いて半分に切ってからみじん切りにする。今度はフライパンにサラダ油を引いて中火で熱してからみじん切りにした玉ねぎ、牛豚合い挽き肉、塩コショウ、砂糖、ナツメグ、オレガノを入れて炒めていく。
どうせなら油揚げを乾煎りしている最中に済ませちゃおう 
ナツメグやオレガノなんかも業務スーパーで簡単に揃えられるぞ
ひき肉はなるべく細かくほぐしながら色が変わるまで炒めたら、トマトソース、絹豆腐を加える。絹豆腐は細かくなるように砕きながら炒めてミートソースに仕上げていく。
豆腐を入れるのはかさ増し&ヘルシー目的! 
当たり前っちゃ当たり前だけど、麻婆豆腐だなほとんど(笑) - ミルフィーユ状に積んでオーブントースターで焼く
あとはオーブン皿にサラダ油(分量外)を薄く塗り拡げてそこに油揚げ→ミートソース→ピザ用チーズの順に繰り返し積み上げていく。一番表面にはさらにピザ用チーズを乗せて5分ほど予熱で温めておいたオーブントースターに入れて5分焼く。一旦取り出してアルミホイルを上から被せたらもう5分焼く。最後に上から乾燥バジルを掛けたら完成だ。
このオーブン皿はダイソーで手に入れたもんだけどかなり当たり商品だと思う 
ありゃ? 一回り油揚げが小さかったか(・´ω・`) 
表面にチーズを載せたのは見栄えもあるけど油揚げがすぐ焦げちゃうのを防ぐため 
完成!
・実食
見た目は想像以上にラザニアっぽく仕上げることが出来た。私自身、ただの思いつきだったのでどこかで失敗するかなーと心の予防線を張っていたが杞憂だったようだ。ではさっそく食べてみよう。
ややコツがいるがフォークだけでも油揚げの生地を切ることはできる。先に乾煎りしてパリパリにしていたが、オーブントースターで焼かれている過程でミートソースの水分を吸って柔らかさが戻りつつあったためだろう。3層からなるミルフィーユ状のラザニアは1回で口いっぱいになるボリュームだが柔らかさが戻ったお陰で噛むのは問題ない。そして肝心の味だがしっかりとしたミートソースに仕上がっているしかさ増し目的で入れた絹豆腐がペーストになったことでソースに濃厚さが生まれている。さらにチーズの塩っけと食欲を刺激する香りが全体を包みこんでフォークの上に旨味の塊を形成していた。また、油揚げというのが日本人の舌に馴染み深い上にミートソースを吸った油揚げがそれ自体で得も言えぬ美味さになっていたぞ。

・まとめ
味 :★★★★★
手軽さ :★★★☆☆
見栄えの良さ:★★★★★
思いつきで始めた油揚げラザニアは想像以上の成果を生んだ。油揚げの乾煎り→ミートソース作り→オーブントースターと使う調理器具や調理工程はやや多いものの、特別な技術は必要ないので真似しやすい部類のレシピだと思う。また、香辛料に関しても業務スーパーで一通り安価に揃えられるのでぜひ一度試してみてほしい。”和”のラザニアも十分戦えるポテンシャルだったぞ・・・!
~Fin~