
豚汁(とんじる、断固としてとんじる)とは薄切りの豚肉と根菜類を多く煮込み、味噌で味を整える具沢山の日本の汁物料理だ。一般的な味噌汁と違い、たくさんの根菜類で煮込むので滲み出た野菜出汁のお陰で出汁を用意する必要もないことも。さらに豚肉による脂とコクが加わるので味噌汁である一方、煮物のような立ち位置にも片足を突っ込んだ料理である。しかし、一人暮らしである身だと自分一人のために豚汁のために色々な根菜などを用意するのはあまりにも手間。それを一発で解決する方法がある。それが業務スーパーに売っている冷凍食品”7種の彩り 和風野菜ミックス”だ。

その名の通り大根や人参を筆頭に様々な野菜が入っており、さらには椎茸まであるという至れり尽くせり。これとこんにゃくと豚肉さえ揃えられればあっという間に豚汁(念を押すが、と・ん・じ・る)が作れるはずだ。ちなみに野菜室にまだ余っているサツマイモもあったので、今回はそちらも追加したサツマイモ入り豚汁にするぞ!
【材料】2人分
- サツマイモ 100g
- 和風野菜ミックス 250g
- こんにゃく 1枚
- サラダ油 小さじ2
- 豚こま肉 100g
- 水 700cc
- 和風顆粒だし 小さじ2
- 冷凍カット青ネギ 40g
- 味噌 大さじ2
- 一味唐辛子 お好み
【作り方】
- 野菜の下準備
まずサツマイモはひと口大サイズにイチョウ切りにする。ボウルに張った水に浸して余分なデンプンを出してから水を捨てて、和風野菜ミックスを加える。ラップをして600W5分レンチンしてサツマイモを蒸しつつ、冷凍野菜は解凍する。
寒くなればなるほどサツマイモは美味しくなるってね! 
水に晒す時間はそう長くなくていい 2~3分でじゅうぶん! 
解凍後にでた水は捨てておこうね - 具材を炒める
次にフライパンにサラダ油を引いて豚こま肉を入れて中火で炒める。肉の色が変わった頃にサツマイモと和風野菜ミックスを加えて更に炒める。
豚こま肉は箸でほぐしつつ炒めるといい 
ドサーっと野菜を入れて野菜にも焼色を付けていこう その間にこんにゃくをスプーンで丸く削って乱切りにする。それを小さじ1/2の塩を入れた水に浸して600W1分半レンチンしてアク抜きをする。アク抜きが終わったらこんにゃくもフライパンに加える。

包丁で切ってもいいんだけど、こういうコロンとしたフォルムのほうが豚汁向き! 
アク抜きの方法はいくつかあるけど、今回は一番ラクなレンチンで! 
こんにゃくもどーんと加えたらいよいよ煮込む時間! - 煮込む
水を加えて沸騰させる。沸騰後は少し火を弱めて10分ほど煮込み続ける。最後に冷凍カット青ネギと味噌を加えて味噌を溶いたら器に盛り付けて完成だ。味変で一味唐辛子を振りかけてみてもいいだろう。
具だくさんだから深底フライパンなのに溢れそう…(笑) 
冷凍カット青ネギは豚汁の熱で勝手に解凍されるからそのままINでOK! 
完成!
・実食
見た目はかなり本格的な豚汁だ。ゴロゴロとした野菜らのお陰で汁物一品とはいえ、十分主役の顔をしている。ではさっそく食べてみよう。
まずメインの汁の味だが味噌のキリッとした塩っけの中に豚肉の脂の旨味と野菜出汁の優しい甘みが加わって非常に美味い。これだけでもご飯と交互に食べたくなる中毒性がある。さらに具材として入れたサツマイモは齧るとホロッと崩れてサツマイモ特有の甘みがぐっと口いっぱいに広がる。豚汁自体の温かみに加えてこのサツマイモのホクホクさがさらに私の体を暖めてくれる。それ以外の野菜も豚汁の味とマッチしており、それぞれの食感や味の違いのお陰で最後の一滴まで飽きることなく楽しめたぞ!

・まとめ
味 :★★★★★
手軽さ :★★★★☆
見栄えの良さ:★★★★☆
味部門は文句なく満点だろう。サツマイモやこんにゃくを切るために包丁とまな板を使用したので手軽さ部門は星4つ止まりだが、入れずとも最低限の豚汁は作れるので場合によってはここも満点でもいいかもしれない。寒くなればなるほど美味しさが上振れする豚汁。ぜひ今年の内に1回は作ってみてはいかがだろうか?
~Fin~