最近巷の飲食業界ではハンバーグにフォーカスを当てた専門店が跋扈している。格安でハンバーグの食べ放題が楽しめる店や飲めるハンバーグと称してレア焼きのハンバーグを提供する店も出てくる始末。
しかし一般的な知識があればハンバーグのレア焼きがいかに危険かは想像にかたくない。一応店側は「厳選した食肉を用意している、調理環境を徹底しているので大丈夫」と説明しているものの、それでも食中毒を出してしまう店は0ではないようだ。
まあなぜそんな危険を犯してまで生肉で食べたがるのか客側の心理も一向に理解できないが「飲めるハンバーグ」というフレーズの魅力は私にもよく分かる。そこで私が完全に安全な飲めるハンバーグを作ってみせよう。そのために必要なのはズバリ、絹豆腐だ。これを混ぜ込むことで中身がとろっとしたハンバーグに仕上げることができるので興味がある方はぜひ読み進めてほしい。
また、今回はフライパンのみで調理するいわゆるワンパンレシピなのでキッチンが手狭な人でも是非真似してみてほしい。
【材料】4個分
- 絹豆腐 1丁(300g)
- ひき肉 100g
- 卵 1個
- パン粉 10g
- 和風顆粒だし 小さじ2
- オイスターソース 小さじ2
- 砂糖 小さじ2
- 塩 小さじ1/2
- ナツメグ 5振り
- 片栗粉 大さじ3
- ごま油 大さじ2
- 大葉 2枚
- ピザ用チーズ 適量
- 白ごま お好み
- マヨネーズ 適量
《ガーリックテリヤキソース》
- 調理酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 醤油 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
- おろしニンニクチューブ 約3cm
【作り方】
- フライパンに材料を入れて混ぜる
まずフライパンに絹豆腐、ひき肉、卵、パン粉、和風顆粒だし、オイスターソース、砂糖、塩、ナツメグを入れて使い捨てのビニール手袋などを使って混ぜていく。 - 4つに成形して片栗粉をまぶす
混ぜ終えたら指で4つに区切ってそれぞれを俵型になるように成形する。成形後に片栗粉をまぶす。 - ハンバーグの両面を焼く。
フライパン内にごま油を回しかけて中火に熱する。3分ほどすると片面が焼けてヘラでも持ち上がるのでクルンとひっくり返す。もう片面も同様に焦げ目ができるまで焼いたら再度ひっくり返す。 - 大葉とチーズを乗せて蒸し焼きにする
両面を焼いたハンバーグの上に大葉、ピザ用チーズの順で乗せる。そして大さじ1程度の水(分量外)を入れてフライパンの蓋をしてチーズが溶けるまで蒸し焼きにする。終わったら一旦お皿に盛り付けておこう。 - ガーリックテリヤキソースを作る
ハンバーグをどけたフライパンを再び弱火で点火し、調理酒、みりん、醤油、砂糖、そしておろしニンニクを加えてひと煮立ちさせる。汁気が減りトロみが出始めたら火を止めてハンバーグに掛ける。最後に白ごまやマヨネーズを乗せて完成だ。
・実食
見た目はザ・和風ハンバーグだ。ソースが掛かっているからなおのこと豆腐ハンバーグ感が薄れている(笑)大葉チーズもさることながら、テリヤキソースの上にデンっと乗っかったマヨネーズが食欲をそそる。さっそく食べてみよう。大葉チーズは流石の組み合わせだ。チーズの濃厚なコクと大葉のさっぱり感が一見相反するように見えてどちらの良さも際立たせている。そしててりやきマヨになったハンバーグはガーリックテリヤキの香ばしさとマヨネーズの濃い味がWパンチになってご飯が進む。
肝心の豆腐ハンバーグだが、絹豆腐のきめ細やかさのお陰で中身はほぼ啜れるほど柔らかい。もちろん日は完全に通っているが大部分が豆腐なお陰で通常のハンバーグとは段違いの柔らかさを保っているのだ。どちらの味もご飯のお供としてピッタリだったぞ。
・まとめ
味 :★★★★★
手軽さ :★★★★☆
見栄えの良さ:★★★★★
満点レシピと行きたいところだが、ワンパンで包丁とまな板を使っていないとはいえ、ハンバーグとソースを作るという二度手間を考慮して泣く泣く星4つとさせてもらおう。しかし豆腐ハンバーグとしては肉感をしっかり感じつつ、飲めるように食べられるハンバーグとしての完成度が非常に高いので、ぜひこの味付けで一度作ってみてほしい。
1人で2個食べてもひき肉はたった50gしか食べてないのだからダイエット中の人にもおすすめだぞ。(ヒソヒソ声)