ナンプラーはカタクチイワシなどの小魚に塩を加えて発酵させた魚醤で、タイ料理の定番であるトムヤムクンやガパオライス、パッタイなどに使用されるタイで非常にポピュラーな調味料だ。「醤」と付いてるだけあって醤油のように色々な料理で使えるものの、醤油の塩分濃度が14.5%に対してナンプラーは22.9%と高めなので醤油と同じ量使うのは注意が必要とのこと。
ちなみに私はナンプラーをほとんど使ったことがない。理由としては初対面で「匂いが無理すぎる!」となってしまったためである。ナンプラーを実際に手に取った人は分かると思うが醤油ではありえないほどクサイのだ。もちろんこれはナンプラーとしては当たり前のことだし加熱することで匂いは飛ぶのだがそれ以前にこんな臭いものを美味しそうな食材に掛けてたまるか!となってしまい、以降口にすることはおろか再び購入することもなかったのだ。しかし、時は経ってレシピも幅広く習得してきてる身としてはやはり苦手という理由で遠ざけ続けてはならないと思い、このブログを通してナンプラーを克服しようと思った次第である。今回はまず無難に野菜炒めに使ってみようと思うぞ。(正直、初対面のトラウマが蘇ってきてすでに心拍数が上がっている)
【材料】1~2人分
- 玉ねぎ 1/4個
- キャベツ 1/8個
- 鶏もも肉 1/3枚
- サラダ油 小さじ2
- ぶなしめじ 20g
- 冷凍カットほうれん草 30g
- 調理酒 大さじ1
- ナンプラー 小さじ1と1/2
- レモン汁 小さじ1
- 食べるラー油 小さじ1
- おろしニンニクチューブ 約2cm
【作り方】
- 野菜を切る
まず玉ねぎをくし切り、キャベツはざく切りにする。キャベツの太い茎の部分は火の通りが悪いので可能であれば切って取り除いておく。 - 肉と一緒に野菜を炒める
フライパンにサラダ油を引いて中火で熱し、玉ねぎと鶏もも肉を入れて肉が両面焼けるまで炒める。
鶏もも肉の両面が焼けた頃にキャベツとぶなしめじと冷凍カットほうれん草を加える。ちなみに冷凍カットほうれん草は業務スーパーで売っているものを使用している。そして味付け用の調味料として、調理酒、ナンプラー、レモン汁、食べるラー油、おろしニンニクを加えて香りが出るまで炒めたら盛り付けて完成だ。
・実食
見た目は一気に本格的に仕上がった。私のトラウマだった匂いは完全に霧散したと言っていいだろう。食べるのに戸惑いもないほどだ。実際に口にするととても奥深い味わいと味の濃さがバッチリでご飯が進む。鶏もも肉のぷりんとしたジューシーさも食欲に拍車をかける。また食べるラー油のガリガリとした食感と辛味がいいアクセントになっていたぞ。
・まとめ
味 :★★★★★
手軽さ :★★★★☆
見栄えの良さ:★★★★☆
冒頭で塩分濃度について触れた通り、ごく少量で全体にバッチリ味が広がっているのはさすがナンプラーと言ったところ。レモン果汁はナンプラーと相性がいいと事前に調べていたので使ったが野菜炒めにもピッタリだったようだ。それより何よりナンプラーを使った料理がこんなに美味いとは…。今まで忌避していたことを後悔してしまった。せっかく買ったばかりのナンプラー、これからもたくさんの料理に使ってみようと思う。ガオマンガイとかすぐに作れそうじゃないか?ワクワクが止まらない。