たこ焼き器はかなり普及した珍しい調理器具の歴史の第一弾とも言える存在だろう。だが、最初はたこ焼きにしか使えないと判断されたりスペースを取ったりそもそもの準備や片づけが手間だという理由で多くの場合、買ったはいいもののすぐに物置行きになってしまう筆頭でもある。しかし、昨今はホットケーキミックスを使って鈴カステラ、窪みを活かしたアヒージョなどアイデア次第でいくらでも使いようのある調理器具に昇格している。そんな中、今回は焼売が作れると知ったので実際に試してみることにする。ちなみに肉だねの味付けはオリジナルなのでぜひ最後まで読み進めてほしい。
【材料】20個分
- 玉ねぎ 1/2個
- ニンニク 3片
- ぶなしめじ 30g
- 豚ひき肉 150g
- サラダ油 大さじ1
- 片栗粉 大さじ2
- 調理酒 大さじ1
- 醤油 大さじ1
- オイスターソース 小さじ2
- 砂糖 小さじ2
- おろし生姜チューブ 約4cm
- 粗挽き胡椒 少々
- 合わせ味噌 大さじ2
- ピザ用チーズ 好きなだけ
- 餃子の皮 20枚
- サラダ油 適量
- 水 100ml
【作り方】
- 具材を切って炒める
まず玉ねぎ、ニンニク、ぶなしめじをそれぞれみじん切りにする。 そしてひき肉と混ぜる前にフライパンにサラダ油を引いて弱めの中火で熱しつつ上記3つの食材をややしんなりするまで炒める。 - 肉だねを作る
つぎにボウルに豚ひき肉と先ほど炒めた具材、片栗粉、調理酒、醤油、オイスターソース、砂糖、おろし生姜、粗挽き胡椒を入れてゴムベラでよく混ぜる。そして味のステージを上げるために今回は合わせ味噌をさらに加えることにする。 - たこ焼き器に皮と肉を詰める
いよいよメインの楽しい作業の時間だ。たこ焼き器を用意して全体にサラダ油を塗りたくる。そして点火(スイッチON)する前に穴に餃子の皮を置いて、そこにスプーンに小さな山なり一杯ぶんの肉だねを乗せて押し込む。押し込まれる過程で餃子の皮が立って肉だねを包んで焼売のような見た目になるぞ。 - 蒸して完成!
肉だねを詰め終わったらいよいよ点火(スイッチON)だ。たこ焼き器全体に水を掛けてから蓋をして4~5分放置してたこ焼き器から沸騰している音ではなくチリチリ…という音が聞こえだしてきたのを境にスイッチをOFFにする。
・実食
出来上がりは焼売そのものだ。グリンピースを付けていたらここは横浜中華街担っていたことだろう(?)早速食べてみることにする。今回はシンプルに酢醤油で食べてみたがたこ焼き器の性能の問題で熱の通りが強い中央部の焼売の皮はパリパリタイプ、離れた位置の焼売の皮はモチモチタイプと2種類の楽しみがあった。そして何より自家製の肉だねだが玉ねぎとぶなしめじによって底上げされた旨味のおかげでとんでもない満足度を叩き出している。ちなみにチーズ乗せタイプはそのままでも食べれるほどさらに美味かったので最高の一食となったぞ。
・まとめ
味 :★★★★★
手軽さ :★★☆☆☆
見栄えの良さ:★★★★★
今回は普段遣いしないたこ焼き器を引っ張り出す手間を考慮して手軽さの評価は下げざるを得なかった。しかし「面倒」よりも確実に「楽しい」が勝つレシピであることは間違いない。餃子の皮に肉だねを詰めて押し込む作業が妙にクセになる。それでいて出来上がった時のを見たときの感動もあるのでぜひ押入れのたこ焼き器を引っ張り出してみてはいかがだろうか?