
インドカレー屋は不思議なところだ。日本のカレーじゃありえないほどのスパイスを使う割にはどういう伝手で仕入れてるのかわからないし、その割にそこらの飲食店と比較しても全体的に値段が安い。そのうえナンのおかわりを異常に勧めてくるという話もよく聞くし、その割にナンはインドだとメジャーじゃなくてメジャーなのはチャパティらしいし。そもそもインドカレーと銘打ってる割にパキスタン人が経営してるとか言われてるし(笑)
そんな不思議がいっぱい詰まったインドカレー屋だが、私にとっては数少ない足を運ぶ異国の料理店だ。その理由は2つ。ハニーチーズナンとラッシーを楽しむためだ。特にハニーチーズナンは初めて食べたときに衝撃を受けたのを今でも覚えている。あの中からこれでもかと溢れ出るチーズのトロけ具合は正直そこらのピザでは成し得ないと思う。さらにチーズのちょっとした塩っぱさに併せるためのはちみつ。「食事なのにはちみつ!?」というカルチャーショックもあれが初めてだったと思う。もちろんハイカロリーであることは確実だがあの甘じょっぱさの魅力はそれだけで出不精の私を赴かせるほどだ。
そこで今回はそのハニーチーズナンをどうにかして家でも再現できないかと思い、レシピを漁ってみたところ、デリッシュキッチンで良いのがあったので参考にして作ってみることにしたぞ!※参考元のレシピも載せておくので併せて見てみてほしい。
【材料】1枚分
《仕上げ用》
- バター 少々
- はちみつ 大さじ1
【作り方】
- 生地作り(一次発酵まで)
まうボウルに強力粉、薄力粉、砂糖、塩、ドライイーストを入れて全体的に混ぜる。その後、37~9度程度のぬるま湯を入れてゴムベラで粉っぽさがなくなるまで混ぜる。さらにバターを加えたタイミングで手ごねに切り替えて表面が滑らかになるまで続ける。最後に丸く成形したらラップをして室温で40分ほど一次発酵させる。
強力粉と薄力粉をブレンドするのが美味しい生地になるって最近わかってきた 
バターは溶かしていれるんじゃなくて捏ねる過程の摩擦熱で練り込むイメージ 
バターを入れて捏ねたからきれいにまとまったぞ! さあ発酵だ~ - 生地作り(チーズを詰めるまで)
一次発酵が済んだ生地をパンチしてガス抜きをしたら2つに生地をカットしてそれぞれを丸くする。それらにラップをして10分休ませたら麺棒で直径20cm幅になるまで延ばす。
一次発酵後の様子 しっかり膨らんでるので一安心 
バター入れて捏ねたからか打ち粉しなくてもくっつかなくて楽 
ここで休ませる工程がなんの意味があるかわからんけど、失敗したくないからやる あとはモッツアレラチーズを中心に置いて上から粗挽き胡椒を掛けてもう1枚の生地を被せたら端を潰してくっつける。
麺棒で伸ばすときも打ち粉いらずでマジで楽(n度目) 
チーズナンで絶対日和っちゃいけないのがココ! これでもかとチーズを入れよ! 
フォークで潰してパイっぽくしてみたけどこれはただの趣味なんで気にしないで(笑) - 焼く
あとはオーブントースターで5分ほど予熱で温めてからチーズナンを入れて10分焼く。ちゃんと焦げ色が付いたら取り出して熱いうちにバターを塗って包丁で十字に切る。最後にはちみつをかけたら完成だ。
焼き上がりの様子 押し込んだはずなのにちょっと生地が開いちゃった 
完成!
・実食
見た目がちょっと分厚く仕上がってしまったものの、それなりにお店で見るハニーチーズナンに近づけたと思う。そして気になる肝心の味はどうだろう。さっそく食べてみよう。
まずナンは外パリで中はモチッとしている。バターとはちみつを塗った表面はそれだけで食べてしまえるほど美味しい。そして思いっきり口から引き離すとモッツアレラチーズがこれでもかと伸びてくるので思わず心のなかでガッツポーズしてしまう。チーズとはちみつが合わさったのを咀嚼して喉を通った時、確かに私はインドカレー屋に ”いた” のだと思い込まされてしまったぞ。

・まとめ
味 :★★★★★
手軽さ :★★☆☆☆
見栄えの良さ:★★★★☆
粉からナンを作るので手軽さの面はどうしても下げるしかないが、味は非常に良かった。が、あえて辛口に評価するならあのハイカロリーの罪悪感が私のレシピでは生まれなかったのでそういう意味ではやはり本家インドカレー屋が作るハニーチーズナンにはまだまだ及ばないと思った。あの食べるだけで幸福で胃もたれしそうな感じはどうしたら味わえるのだろう?またインドカレー屋に行って研究してみる必要があるかもしれないな。
~Fin~